日本のビジネスホテルチェーンとして有名なアパホテルと東横イン。出張や旅行の際、どちらを選ぶべきか迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
一見すると似たようなビジネスホテルに思えますが、客室の設計思想や大浴場の有無、朝食サービス、料金体系など、実際に泊まってみると明確な違いが存在します。
この記事では、筆者が実際にアパホテルと東横インの双方に宿泊した体験をもとに、設備やサービス、使い勝手の違いを比較します。それぞれの優れている点や向いている人の特徴もまとめていますので、次のホテル探しの参考にしてみてください。
まずは簡単にアパホテル・東横インを比較した内容を表にまとめました。
| 項目 | アパホテル | 東横イン |
|---|---|---|
| 客室の広さ | 狭い | 広い |
| 客室の明るさ | 明るい | 暗い |
| ベッド | 広い | 狭い |
| コンセント・スイッチ | 枕から近い | 枕から遠い |
| エアコン | 自由に設定できないことがある | 自由に設定できる |
| テレビ | VOD無料、ミラーリング機能あり | YouTubeなどの視聴が可能 |
| Wi-Fi | あり | あり |
| ユニットバス | 狭いが、お湯の温度調整がしやすい | 広いが、お湯の温度調整が難しい |
| アメニティ | 高品質 | 普通 |
| 宿泊料金 | 高いこともある | 一定 |
| 予約のしやすさ | 予約しやすい | 満室のことが多い |
| 支払い方法 | ほぼなんでも使える | 電子マネーいがいはほとんど使える |
| インテリア・デザイン | 派手・豪華 | 清潔・落ち着いている |
| 大浴場 | あることがある | ない |
| 朝食 | 有料 | 無料 |
| ホテルへのアクセス | 駅から近い | 駅から遠いことがある |
| ポイント・会員システム | 現金キャッシュバック | 1泊無料 |
各項目の詳細は目次からご確認ください。
客室設備・アメニティの比較
客室の広さ
アパホテル

東横イン

| アパホテルの広さ | 東横インの広さ |
|---|---|
| 10㎡ | 12㎡ |
上記の通り客室は東横インの方が広いです。また、アパホテルはベッドが大きい分、通路がさらに狭くなります。上記の画像の通り、ベッド脇のスペースにはかなりの違いがあります。
しかし、アパホテルは部屋が狭い分、1棟のホテルに客室を多く作ることを優先し、泊まれる人が多い戦略をとっています。
また、ホテルの快適性は客室の広さだけでは決まりません。もっと細かいところを見ていきましょう。
部屋の明るさ
アパホテル

東横イン

上記の画像では分かりにくいですが、客室はアパホテルの方が明るいです。アパホテルは客室内でも仕事をすることを想定し、企業のオフィスと同じ明るさになるようにしています。
東横インだけでなく、ビジネスホテルは昔から「寝る場所」という位置づけでした。しかし、ビジネスホテルでは客室でパソコンを使った作業や資料の確認をするビジネスマンが多いため、アパホテルでは客室を明るく設計しています。
ベッド
アパホテル

東横イン

| アパホテルのベッド | 東横インのベッド |
|---|---|
| 幅120cm | 幅110cm |
ベッドはアパホテルの方が広いです。筆者はアパホテルにも東横インにも宿泊したことがありますが、アパホテルのベッドの方が寝心地も良かったです。また、アパホテルでは2種類の枕が置いてあり、自分の好みで使い分けることができます。
コンセント・スイッチ
アパホテル

東横イン

コンセント・照明のスイッチはベッド脇にあるアパホテルの方が便利です。
近年はスマートフォン、バッテリー、パソコン、スマートウォッチなど充電し、持ち歩くものが増えました。また、スマートフォンを寝ながら触ったり、目覚ましや時計として使用する方も多いと思います。アパホテルでは枕の近くにコンセントがあるため、ベッドで横になっても手の届く範囲でスマートフォンが充電できます。
また、照明のスイッチも枕元に集約しており、ベッドで横になった状態で操作が可能です。新しいホテルでは「おやすみスイッチ」という、スイッチ1つで全ての照明が消える設備が導入されています。
東横インでは枕元からコンセントまでの距離が遠く、照明のスイッチも起き上がらないと操作ができません。しかし、これを考慮したのか、東横インのベッド近くには読書灯があり、これは横になりながらでも操作が可能です。

エアコン
画像がなく、申し訳ございません。
エアコンは東横インの方が便利です。東横インのエアコンは各部屋ごとに操作が可能です。季節の変わり目や、暑がりの方、寒がりの方がいらっしゃいますので、自由に冷房・暖房の切り替えや温度設定ができるのは嬉しいポイントです。
アパホテルの場合、多くの店舗で全館一括管理されており、部屋ごとに冷房と暖房を自由に切り替えることができないことが多いです。例外的に切り替えができるホテルもあります。エアコンの設備はホテルによって様々で温度調整やオン・オフのみ、各部屋のパネルやリモコンで操作できる場合、設定自体が制限されている場合もあります。
テレビ
アパホテル

東横イン

テレビですが、アパホテル・東横インには、それぞれ異なるメリットがあります。
今回はVOD、YouTubeなどのコンテンツ、館内状況の確認、ミラーリングに分けてみました。
| 項目 | アパホテル | 東横イン |
|---|---|---|
| VOD | 無料 | 有料 |
| YouTube | 標準で見れない | 標準で視聴見れる |
| 館内の状況 | 確認できる | 確認できない |
| ミラーリング | できる | できない |
アパホテルのテレビの特徴はVODが無料で視聴可能、スマートフォンの画面をテレビで表示させるミラーリング機能があることです。また、大浴場や朝食会場の混雑状況をテレビで確認できます。ただし、標準の機能ではYouTubeなどを見ることができません。
東横インのテレビではYouTubeやABEMAなどのコンテンツを見る機能が標準で付いており、ミラーリングをする必要がありません。NETFLIXやprime videoなどもログインすれば視聴可能です。ただし、VODは有料、ミラーリング機能はありません。館内の状況ですが、東横インでは基本的に大浴場はなく、朝食についても部屋に持ち帰ることができるため、混雑していても困ることがありません。
Wi-Fi
アパホテル

東横イン

上記の画像を見るとアパホテルのWi-Fiが早いように見えますが、東横インのWi-Fiも動画視聴やオンライン会議、ウェブサイトの閲覧には問題ない速度のため、どちらも体感では変わりません。
ユニットバス
アパホテル

東横イン

客室のユニットバスですが、浴槽の広さは東横イン、お湯の温度調節はアパホテルが有利です。
アパホテルのユニットバスは卵型浴槽となっており、通常の浴槽に比べて約20%の節水効果があり、環境には優しいですが、利用するには狭いという意見がよくネットで見受けられます。
しかし、お湯の温度は調整ができるため、浴槽にお湯を入れる際やシャワーを浴びる際は困りません。
一方で東横インの浴槽はアパホテルよりも広い反面、お湯の温度はレバーの角度で温度を調整するタイプのため、細かい温度設定が難しいです。
どちらも一長一短で、こちらは好みが分かれるところだと思います。
アメニティ
アパホテル

東横イン

アパホテルも東横インも必要なアメニティの種類は揃っていますが、異なるのは質です。アパホテルのアメニティの方が高品質なものを使っています。
アメニティの一例に歯ブラシがあります。東横インに限らず、ビジネスホテルの歯ブラシは何度も使わないという理由で、安いものが使われがちです。しかし、アパホテルの歯ブラシは何度も使えるほどの耐久性があります。その他の消耗品もメーカー品を使用しており、クオリティが高いです。
サービス・料金・予約・施設の比較
料金
宿泊料金ですが、日によって状況が変わります。
東横インは基本的に、宿泊料金が大きく変わることはありません。
対してアパホテルの場合、閑散期や平日は東横インよりも安くなることがあります。
しかし、ここで注意が必要なのは東横インでは無料の朝食が付いていることです。アパホテルは基本的に朝食は別料金となっており、最安値のプランは朝食の付いていない素泊まりプランです。
料金を確認する際は、東横インのプランとアパホテルの朝食付きプランを比較して検討するべきだと思います。
予約のしやすさ
予約のしやすさについてはアパホテルの方が予約を取りやすいです。
アパホテルの料金は支配人が設定しており、ホテル周辺の宿泊料金やイベントなどをもとに調整がされています。最終的に宿泊日当日に満室になるよう調整を行っているため、当日でも空いていることが多いです。
対して東横インは料金が大きく変わることはなく、繁忙期は他社よりも安くなることがありますが、その代わり予約がすぐに埋まってしまいます。また、東横インクラブカード会員の場合は1年前から予約を取ることができますが、会員ではない場合は3ヶ月前からの予約になります。そもため、会員ではない方が予約を早めに取ろうと思っても既に満室の場合があります。
筆者が過去に東横インの空室を確認した際も、すでに埋まっていることがありました。
出店方針の違い
アパホテルは同じエリアに集中して出店をするドミナント戦略を行っています。そのため、新宿や八丁堀などには複数のホテルがあります。そのため、アパホテルが複数建っているエリアは予約がしやすいです。
しかし、出店していない地域もあるため、その点は注意が必要です。
東横インは同じエリアに複数出店していることは多くないですが、広く様々な地域に建っています。特に東海道新幹線の東京駅~新大阪駅の間ではすべての駅に東横インがあります。そのため、目的地周辺にアパホテルが見当たらない場合でも、東横インならあるというケースがあり、全国どこへ行く際にも宿の選択肢に困りにくいのが東横インの大きな強みです。
支払い方法
アパホテルも東横インも大きくは変わりませんが、アパホテルの方が若干ですが種類が多いです。
東横インでは交通系ICカードなどの電子マネーが利用できません。筆者のイメージですが、ホテルの料金は現金、クレジットカードの支払いが多いと思いますので、その点はどちらも心配ありません。
ギフト券はどちらも使える
クレジットカードのJCBやVISAなどのポイントと交換できるギフト券はアパホテルでも東横インでも利用できます。ギフト券で負担を減らし、残額を現金やクレジットカード、QRコードで支払うとお得にホテルに泊まることができます。
インテリア・デザイン
アパホテル

東横イン

インテリア・デザインについては好みが分かれるところだと思います。
アパホテルは高級志向でフロントではシャンデリアや鏡を使い、豪華で派手に見せています。色も黒など暗い色を多用していることが多いです。
東横インは落ち着いた内装で、派手なものは少なく、色は白で清潔感があり落ち着いています。
大浴場
大浴場のあるビジネスホテルをお探しの場合はアパホテル一択になります。
一部のアパホテルには大浴場のついているホテルがあります。アパホテル公式サイトで空室を検索する時は、大浴場のあり・なしで絞り込みができます。
東横インでは大浴場のあるホテルは基本的にありません。
朝食
朝食ですが、アパホテルも東横インもホテルによってサービス内容は大きく異なります。
アパホテルでは直営またテナントのレストランで朝食を提供しており、内容はそれぞれのレストランによって変わります。料金は基本的に有料です。種類豊富なバイキングが提供されていることもあれば、決まったメニューの中から選ぶこともあります。
東横インもホテルによって内容は異なりますが、大きく分けるとビュッフェスタイル、おにぎりスタイル、サンドイッチスタイルのいずれかを提供しています。東横インでは朝食を無料で提供していることが大きな特徴です。
アクセス
駅からアクセスではアパホテルの方が近いことが多いです。
アパホテルはとにかく駅から近いホテルがほとんどです。駅から徒歩3分圏内の立地が多く、非常に便利です。
東横インも駅から近いホテルが多いですが、少し歩くこともあります。
ホテルを建設する際は正方形・長方形など四角い土地だと設計しやすいのが一般的です。しかし、アパグループは昔からマンションを設計しており、社内にも建物を設計する部署があります。そのため、形の変わった土地、いわゆる変形地でもホテルを設計することができるので、変わった形の土地でもホテルを建てることができます。
ポイント・会員システム
ポイントについてもどちらが良いかは人によって意見が異なるところだと思います。
アパホテルのポイントの特徴は現金のキャッシュバックです。5,000ポイントが貯まると現金5,000円がキャッシュバックされます。
東横インのポイントの特徴は1泊の宿泊が無料になることです。10泊すると1泊分が無料になります。
結論
筆者個人の見解ですが、それぞれのホテルが持つ強みと、どのような用途・好みの方に向いているのかをまとめて整理します。
アパホテルが優れている点
- 客室が明るい
- ベッドが広く、寝心地がいい
- 枕からスイッチ・コンセントが近い
- テレビのVODが無料、ミラーリング機能がある
- 蛇口の温度調整が簡単
- 予約が空いていることが多い
- どのような支払い方法でも使える
- 大浴場がある
- 駅から近い
- 5,000ポイントで現金のキャッシュバック
部屋が狭いと言われているアパホテルですが、高品質なアメニティや、枕元のスイッチ、コンセント、駅からの近さ、予約が空いていて取りやすいところがメリットで、特に利便性の高さが特徴的です。
部屋は狭いので連泊には窮屈かもしれませんが、1泊するなら特に問題ありません。また、最近はスマートフォンをテレビに繋いでYouTubeや映画を楽しむことも多いです。
そのため、旅行やお出かけなど個人の旅行に向いていると筆者は思います。もちろんビジネスマンにも嬉しいサービス・設備も多いですが、出張の際にホテルの一番安いプランで泊まるようにと言われる方も多いのではないでしょうか。アパホテルの一番安いプランは朝食が付かないので、朝食が実費になるのは痛いところです。
東横インが優れている点
- 部屋が広い
- エアコンを自由に設定できる
- テレビでスマートフォンを繋げなくてもYouTubeなどを見ることができる
- ユニットバスが広い
- 宿泊料金が一定で高くなることがない
- 朝食が無料
- 10泊で1泊無料
様々な場所に出店している東横インは朝食が無料、エアコンを自由に設定できる、部屋・ユニットバスが広いなどがメリットで、サービスの良さが特徴的です。
アパホテルよりも余裕をもった客室設計のため、窮屈に感じることがありません。
そのため、出張や連泊などビジネス利用に向いています。最安値のプランでも朝食が無料で付いており、朝食を実費で食べなくても良い点はビジネスマンにとってかなりありがたい点です。
アパホテル・東横インの詳細を解説しています
筆者はアパホテル・東横インの両方に泊まり、それぞれの特徴を詳しく記事にまとめています。アパホテル・東横インのことをもっと知りたい方はこちらの記事をご覧ください。




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