かつて日本全国を駆け抜け、多くの旅行者を魅了した寝台特急。航空網の発達や高速バス、新幹線の延伸に伴い、今ではその多くが姿を消し、「食堂車」もめったに出会えない存在となりました。当時の優雅な車内の雰囲気に、強い憧れを抱いている旅好きの方も多いのではないでしょうか。
実はJR東京駅の構内には、そんなかつての食堂車の雰囲気をそのまま味わうことができるレストランが存在します。それが「ステーションレストラン ザ セントラル」です。
レトロで高級感あふれる店内では、実際に食堂車で提供されていた歴史あるレシピをベースにした本格的な洋食を味わうことができます。しかも、特別なツアーなどに申し込む必要はなく、通常のレストランと同じように予約なしで気軽に立ち寄れる点も大きな魅力です。
この記事では、実際に店舗へ足を運び、ノスタルジックな店内の様子やこだわりのメニュー、アクセス方法などを詳しくご紹介します。

ステーション レストラン ザ セントラルは食堂車風のレストラン

「ステーションレストラン ザ セントラル」は、かつて全国を駆け抜けた寝台特急の食堂車を彷彿とさせる洋食レストランです。落ち着いた高級感のある店内は当時の車内デザインが細部まで再現されており、まるで実際に食堂車で食事を楽しんでいるかのような特別な雰囲気を味わうことができます。
提供されるメニューは、かつて寝台特急「北斗星」や「カシオペア」などの食堂車で料理を提供していた「日本食堂(現・JR東日本クロスステーション)」が作っています。
食堂車時代から80年以上にわたり受け継がれてきた伝統のデミグラスソースを使用した「ハヤシライス」や「ハンバーグステーキ」など、歴史とこだわりが詰まった逸品を心ゆくまで堪能できます。
ステーション レストラン ザ セントラルのメニュー
食堂車の時代から80年以上の歴史を継承した「伝統のハヤシライス」をはじめ、洋食の定番メニューが幅広く揃っています。名物のデミグラスソースで味わうハヤシライスやハンバーグはもちろんのこと、オムライスやエビフライなどが一皿で味わえる贅沢な「セントラルプレート」など、どこか懐かしくも洗練された洋食を楽しめるのが魅力です。
お子様連れのご家族から大人の方まで満足できる、こだわりのメニュー一覧を以下にまとめました。
グランドメニュー
| セントラルプレート | ミニサラダ付き:3,400円(税込) 単品:3,100円(税込) |
|---|---|
| 伝統のスペシャルハヤシライス | ミニサラダ付き:2,800円(税込) 単品:2,500円(税込) |
| 牛ほほシチュー&エビフライ | ライス(パン)・ミニサラダ付き:3,100円(税込) 単品:2,800円(税込) |
| オムライス スペシャルハヤシソース ~牛ほほのせ~ | ミニサラダ付き:2,480円(税込) 単品:2,180円(税込) |
| オムライス トマトソース | ミニサラダ付き:2,280円(税込) 単品:1,980円(税込) |
| ハンバーグステーキ デミグラスソース | ライス(パン)・ミニサラダ付き:2,580円(税込) 単品:2,280円(税込) |
| ハンバーグステーキ デミチーズ | ライス(パン)・ミニサラダ付き:2,680円(税込) 単品:2,380円 |
| ハンバーグステーキ トマトソース | ライス(パン)・ミニサラダ付き:2,580円 単品:2,280円(税込) |
| ハンバーグステーキ トマトチーズ | ライス(パン)・ミニサラダ付き:2,680円(税込) 単品:2,380円(税込) |
| お子さまプレート ドリンク・ミニプリン付き | 1,600円(税込) |
| セットドリンク(コーヒー・紅茶・コーラ・ウーロン茶・アイスコーヒー・アイスティー・ジンジャーエール・オレンジジュース) | 400円(税込) |
| ライス | 350円(税込) |
| パン | 350円(税込) |
| ミニサラダ | 350円(税込) |
| エビフライ | 650円(税込) |
| カニクリームコロッケ | 650円(税込) |
| デザートプレート(ミニプリン・チョコブラウニー・アイスクリーム) | 1,400円(税込) |
| ガトーショコラ | 900円(税込) |
| パウンドケーキ | 900円(税込) |
| プリン | 950円(税込) |
※上記メニュー・料金は変更になってる場合があります。
ドリンクメニュー
食事を注文した際は350円でドリンクを注文できます。
| コーヒー | 680円(税込) |
|---|---|
| アイスコーヒー | 680円(税込) |
| 紅茶 | 680円(税込) |
| アイスティー | 680円(税込) |
| ウーロン茶 | 680円(税込) |
| コーラ | 680円(税込) |
| ジンジャーエール | 680円(税込) |
| オレンジジュース | 680円(税込) |
※上記メニュー・料金は変更になってる場合があります。
予約なしでも利用可能?事前の予約方法と注意点

基本的に事前予約をしなくても直接来店して利用することができます。
食べログの情報を確認したところ電話での予約は受け付けているようですが、ウェブ予約には対応していません。予約を希望される場合は、店舗へ直接電話で問い合わせる必要があります。
私が実際に訪問した際も予約なしでそのまま入店でき、スムーズに食事を楽しむことができました。東京駅構内という立地上、時間帯によっては待ち時間が発生することもありますが、ふらっと立ち寄って利用しやすい点も魅力のひとつです。
今回実際に注文したメニューと実食レポート
今回は「牛ほほシチューセット」を注文しました。今回はエビフライをカニクリームコロッケへ変更していただきました。
サラダ
まず最初に運ばれてきたのはフレッシュなサラダです。ドレッシングはかなりさっぱりとした味付けでした。

スープ
続いて提供されたキノコのスープは、きのこの旨味がぎゅっと凝縮された少し濃いめの味わいが特徴で、前菜として非常に満足感のある一品でした。

メインプレートとパン
メインのプレートには、じっくり煮込まれた牛ほほシチューと変更してもらったカニクリームコロッケを中心に、付け合わせとしてニンジン、ポテト、キノコ、パセリが彩り豊かに添えられています。主食にはセットのパンを選びましたが、濃厚なシチューのソースとパンの相性が抜群でした。

デザート
食後のデザートには、ケーキ、アイスクリーム、フルーツが盛り合わせで提供され、最後まで贅沢な気分で食事を締めくくることができました。

食堂車を再現したような店内空間

かつて列車内で提供されていた食堂車メニューを味わえるお店ということもあり、店内は当時の食堂車を思わせる少し豪華でノスタルジックな雰囲気に包まれています。店内は食堂車・ロビーカー・コンパートメント・テラスと趣の異なる4つのエリアに分かれています。
特に目を引くのが本格的な「食堂車エリア」で、列車の車体を模した内外装が施されており、まるで実際に走行中の車内で食事をしているかのような感覚を味わえます。また、お店の外観は東京駅丸の内駅舎を彷彿とさせる赤レンガ調のデザインとなっており、入店前から気分を高めてくれます。
グランスタ東京とは

「ステーションレストラン ザ セントラル」が出店しているのは、JR東京駅の改札内に広がる一大商業施設「グランスタ東京」の中です。
グランスタ東京は、東京駅の1階から地下1階にかけて展開されているエキナカ施設で、有名ブランドのスイーツや名物弁当、バラエティ豊かなレストランやカフェなどが集結しています。その規模はJR東日本の駅構内商業施設の中でも最大級を誇ります。
新幹線や在来線の乗り換えついでに立ち寄りやすいだけでなく、東京駅観光の拠点や、旅の締めくくりに美味しい洋食を楽しみたいときにも利用できる施設です。
かつて日本を走っていた「食堂車」の歴史と現在

食堂車とは、移動中の列車内で温かい本格的な料理を提供する専用車両のことで、かつては長距離を走る特急列車や寝台特急を中心に数多く連結されていました。
2000年代に入ってからも、本州と北海道を結ぶ「北斗星」や「カシオペア」「トワイライトエクスプレス」などの寝台特急で人気を集めていましたが、新幹線の延伸や航空網の発達に伴い列車の所要時間が短縮され、寝台特急そのものが次々と姿を消していきました。その結果、定期運行される長距離列車の食堂車は2016年までに姿を消すこととなりました。
現在でも、東京と伊豆を結ぶ特急「サフィール踊り子」などにカフェテリアが設けられていますが、かつてのようなフルコースや洋食を提供する本格的な食堂車とは異なり、軽食を楽しむスタイルが中心です。
また、一部の豪華観光列車には本格的な食堂車が存在するものの、高額なツアーパッケージに組み込まれていることが多く、日常的に気軽に利用できるものではありません。
そうした背景があるからこそ、予約不要で立ち寄れ、かつての食堂車の優雅な雰囲気と伝統の洋食メニューを気軽に体験できる「ステーションレストラン ザ セントラル」は、非常に貴重な存在と言えます。

かつて上野と北海道を結んでいた寝台特急「北斗星」や「カシオペア」には、いつか乗ってみたいと強い憧れを抱いていました。しかし、北海道新幹線の開業に伴い定期運行が終了し、その夢を叶えられないまま廃止を迎えてしまいました。
定期運行終了後に運行されているツアー列車「カシオペア紀行」などで、車内の食堂車にて提供される本格的なフレンチコース料理の風景を動画で目にするたび、流れる車窓の風景を眺めながらゆったりと食事を楽しむ贅沢な時間に魅了されたものです。
そんな食堂車の特別な雰囲気と旅のロマンを、手軽に味わえるのが東京駅構内にある「STATION RESTAURANT THE CENTRAL」です。
かつての寝台特急に思いを馳せながら特別なひとときを過ごせる空間は、少し上質な食事を楽しみたい方におすすめしたいスポットです。
アクセス・営業時間
| 店名 | STATION RESTAURANT THE CENTRAL グランスタ東京 |
|---|---|
| 住所 | 〒100-0005 東京都千代田区丸の内1丁目9−1JR 東日本東京駅構内 グランスタ東京地下1階 |
| 電話番号 | 03-6256-0583 |
| アクセス | JR東京駅改札内 グランスタ東京地下1階 |
| 営業時間 | 【月~木・土】 10:00 – 22:00 【金】 10:00 – 22:30 【日・祝】 10:00 – 21:30 ※翌日が休日の場合は、通常の営業時間となります。 |
| 定休日 | なし |
※上記営業時間などは変更になってる場合があります。
支払い方法
- 現金
- クレジットカード
- 電子マネー
- QRコード決済



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