大川荘をレビュー
鬼滅の刃『無限城』の
モデルと言われる宿の
魅力を紹介

ホテル・宿温泉・銭湯
大川荘の入口

世界的なヒットを記録し、幅広い世代から絶大な人気を誇る漫画・アニメ『鬼滅の刃』。その作品中に登場する敵の本拠地「無限城」にそっくりな場所が実在するとして、大きな話題を集めている温泉旅館があります。

それが、福島県会津若松市の芦ノ牧温泉に位置する「会津芦ノ牧温泉 大川荘」です。

大川荘は単にアニメの世界観を思わせるだけでなく、温泉旅館としての純粋な魅力やホスピタリティにも非常に秀でています。

大川荘の魅力や特徴は以下の通りです。

  • 無限城を彷彿とさせる立体的な吹き抜けロビーと三味線の生演奏
  • 四季折々の山並みや渓谷美を堪能できる大浴場と2つの露天風呂
  • 地元福島県の食材や趣向を凝らした朝食バイキング

今回は、この大川荘に実際に宿泊し、館内の雰囲気や絶景温泉、こだわりの食事まで体験してきました。実際に泊まってみて感じたリアルな感想や、魅力を詳しくご紹介します。

大川荘が無限城に似ていると言われる理由

大川荘のロビー

ロビーの吹き抜けと浮き舞台

館内の入口から奥へと進むと、広々とした吹き抜けが現れます。

この空間で特に目を引くのが、中央にポツンと浮かぶように設置された「浮き舞台」です。浮き舞台へ向かって伸びる階段や廊下、舞台の下を流れる水のせせらぎ、和の情緒を醸し出す行燈の灯りなど、複雑な構造が広がっています。

この階段状に組み上げられた立体的な建築構造と和の雰囲気が、人気アニメ『鬼滅の刃』に登場する敵の本拠地「無限城」と似ていると大きな注目を集めています。

浮き舞台で披露される三味線の生演奏

大川荘の浮き舞台

無限城といえば、空間全体を支配するキャラクター「鳴女(なきめ)」も印象的です。

大川荘では作品中の琵琶に代わり、毎日16:00〜18:00の時間帯に浮き舞台の上で三味線の生演奏が行われています。三味線の美しい音色が吹抜け空間全体に心地よく響き渡り、着物姿の奏者が佇む姿は、まさにアニメのワンシーンに入り込んだかのような幻想的な体験を味わうことができます。

チェックイン直後の夕方の時間帯に実施されるため、館内に到着したらまずはロビーに立ち寄り、演奏に耳を傾けるのがおすすめです。

2020年頃からSNSやメディアで話題に

大川荘の吹き抜けを下から撮影

この浮き舞台の情景は2020年頃からSNSを中心に広く拡散され、テレビをはじめとする多数のメディアでも取り上げられるようになりました。

宿の公式側から「モデルになった」という公表は一切されていませんが、再現度の高さと圧倒的な世界観から、ファンからは「リアル無限城」や「聖地」として親しまれています。アニメファンはもちろんのこと、純粋な建築美や和の情緒を楽しみたい旅行者にとっても一見の価値があるスポットです。

客室の雰囲気と設備

今回は、10畳ほどの広さがある和室に宿泊しました。

チェックインを済ませてお部屋に入った段階で、すでに敷布団が丁寧にセットされていました。到着後すぐに横になって長旅の疲れを癒やすことができるため、非常にありがたい心遣いです。

また座卓と座椅子、ポットやお茶セットが用意されているほか、窓際の広縁には2名分の椅子とサイドテーブルが設置されています。窓からは芦ノ牧温泉ならではの豊かな自然望むことができ、静かな空間でゆったりとした時間を過ごせます。

清掃も隅々まで行き届いており、畳の香りが心地よい伝統的な和室のつくりとなっているため、1人旅はもちろん、夫婦や友人同士での滞在にも十分な広さと快適さが備わっています。

山の景色を堪能できる2つの温泉

温泉のイメージ画像

大川荘の温泉は大きく分けて2箇所に分かれており、入口がそれぞれ別々になっています。

今回は夜の時間帯に「内湯・絶景露天風呂」を利用し、翌朝に「空中露天風呂」を訪れる形で、異なる魅力を持つ2つの湯を巡りました。

内湯と絶景露天風呂

脱衣所から足を踏み入れると、まず広がっているのが広々とした内湯です。壁一面に配された高さ約2メートルの大型ガラス窓からは、目の前に広がる豊かな山並みを眺めることができます。内湯自体がL字型のゆとりある構造になっているため、圧迫感なくゆったりとお湯に浸かれます。

内湯の奥からは、大川荘名物の絶景露天風呂へと直接つながっています。

棚田をイメージして段々状に造られた露天風呂は源泉かけ流しとなっています。目の前に迫る四季折々の木々と下を流れる阿賀川のせせらぎに耳を澄ませながら、贅沢な湯あみを満喫できます。

空中露天風呂

空中露天風呂は、前述の大浴場とは別の場所に位置する独立した風呂となっています。

こちらは、脱衣所を抜けるとシャワーや内湯がなく、ダイレクトに露天風呂へとつながる構造になっています。そのため、体をしっかり洗いたい場合はまず大浴場を利用し、こちらは純粋に湯船と景観を楽しむ目的で訪れるのがスムーズです。

渓谷に突き出すように作られた開放感抜群の空間となっており、秋の紅葉や冬の雪見風呂など、季節ごとの美しさを全身で感じることができます。なお、「空中」という名称ではありますが、見下ろすような高所からの展望というよりは、迫力ある山々や自然との一体感を間近で味わう眺望となっています。

空中露天風呂へ続く風情ある通路

空中露天風呂は客室やメインの浴場エリアから少し離れた場所に位置しており、移動の途中で長めの階段を通る必要があります。

移動経路には123段の階段があるため、足腰に不安がある方やご年配の方は少し注意が必要ですが、道中の雰囲気づくりが非常に凝っています。途中の通路や階段は館内の他のエリアとは異なり、木の温もりが感じられる格式高い木造建築に仕上がっています。

静けさの中に漂う木々の香りと和の風情を感じながら進むことができるため、まるで離れの隠れ湯へ向かっているかのような特別感を味わうことができます。少し段数は多いですが、湯船に浸かる前のワクワク感を高めてくれる魅力的です。

温泉は日帰りでも利用可能

大川荘の温泉は、宿泊だけでなく日帰り入浴でも手軽に楽しむことができます。

日帰りでの入浴利用はもちろんのこと、食事とセットになった日帰りプランなども用意されているため、会津若松や芦ノ牧温泉エリアのドライブ・観光の途中にふらりと立ち寄るスポットとしてもおすすめです。

日帰り温泉の営業時間11:00 – 15:00
※最終受付は14:00まで
料金1,800円(タオル・バスタオル付)

ラウンジで味わう夕食

ラウンジのとんぼのにわの看板

今回はネット予約の時点で夕食付きプランが満室となっていたため、事前に電話で問い合わせたところ、館内のラウンジにて夕食をいただけることになりました。

夕食の会場となったティーラウンジ「とんぼのにわ」は、天井近くまで広がる大きなガラス窓と、ゆとりある座席配置が印象的な開放感あふれる空間です。昼間は渓谷の豊かな緑や自然光を楽しめる場所ですが、夜は静かで落ち着いた雰囲気が漂い、ゆったりと過ごすことができます。

テキストが食事のメニューには「牛皿」か「牛さしみ」を選ぶことができ、今回は牛さしみのセットを注文しました。

牛皿定食

テキストが入ります運ばれてきた料理はメインの牛皿に加え、お漬物などの前菜、ご飯、お味噌汁、新鮮なお魚のお刺身がある定食スタイルでした。メインの牛皿は、旨味のある牛肉と玉ねぎがタレでじっくりと煮込まれており、中までしっかりと味が染み込んでいてご飯が進む美味しさでした。

前菜

事前に夕食プランが取れなかった場合でも、諦めずにラウンジを利用することで、夕食を楽しむことができます。

朝食バイキング

朝食バイキング会場

※画像は一部AIで加工しています。

朝食は、豊富な品数が並ぶ和洋バイキング形式となっています。会場はコンベンションホール「幸草」で、天井が高く非常に広々とした開放的な空間でした。

料理のバリエーションは非常に充実しており、ご飯や焼き魚、彩り豊かな小鉢といった王道の和食メニューはもちろん、パンやキッシュなどの洋食まで幅広く用意されています。朝から好みに合わせて少しずつ色々な味を楽しめるのが魅力です。

大川荘のオリジナルメニュー「会津地鶏の卵かけご飯」

会津地鶏の卵かけご飯と他に取った料理」

数あるメニューの中でも、特に異彩を放っていたのが大川荘オリジナルの「会津地鶏の卵かけご飯」です。
一般的に卵かけご飯といえば、白米の上に溶き卵をかけるシンプルなものをイメージしますが、大川荘の卵かけご飯は他とは大きく異なります。

茶碗に盛られた白米の上に、ふんわりとした味付きのメレンゲをのせ、目の前でバーナーを使って香ばしく炙ってくれます。その仕上げとして、濃厚な会津地鶏の黄身と刻みのりをトッピングして完成となります。

ふわふわとしたメレンゲの口当たりと香ばしい風味、そして濃厚な黄身が見事に絡み合い、他の宿やレストランでは味わえない特別な一品に仕上がっています。大川荘に宿泊した際は、絶対に外せないおすすめのメニューです。

その他の館内施設

会津の土産物コーナー

1階にお土産コーナーがあります。手軽なものから高級品まで数多く揃えています。

エステサロン「弥勒」

旅先の疲れを癒すマッサージを受けることができます。

メニューには足裏からふくらはぎまで行う「フットケア」から、背面もみほぐし・目もとのケアまで行う「全身のもみほぐし」、トリートメント・パックまでしてくれる「アロマボディ」まであります。

宴会場

食事をメインにしつつ、宴会・会合・パーティーなどで使える大小様々な宴会場があります。

アワオ
アワオ

「鬼滅の刃」に登場する「無限城」に似ていると話題を集めた会津芦ノ牧温泉の「大川荘」ですが、作品を見たことがない方でも堪能できる素晴らしい温泉旅館です。

館内に足を踏み入れると、吹き抜けになっている和の空間が広がります。中央に配された三味線の舞台や浮き舞台、入り組んだ木造建築の美しさは圧巻で、足を踏み入れるだけで非日常感を味わうことができます。

さらに、露天風呂や食事など、温泉旅館としての純粋な満足度も非常に高水準です。話題性だけに留まらず、空間美・温泉・食事が極上の宿ですので、贅沢な時間を過ごしたい方はぜひ一度足を運んでみてください。

大川荘のアクセス

大川荘の外観
宿名会津芦ノ牧温泉 大川荘
住所日本、〒969-5147 福島県会津若松市大戸町大字芦牧字下平984
電話番号242-92-2111

無料送迎バスについて

会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」から無料送迎があります。車以外でアクセスする際に使ってみてはいかがでしょうか。

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